不動産業界が経済に与える影響はどの位なのでしょうか。数十年前のバブル経済の時は不動産業界から始まったといわれていますが何故不動産が引き金になったのでしょうか。
バブル経済は、実体経済の経済成長以上に資産価格が上昇した状態であり、本来は維持できるものではありません。その時に呼び込まれた投機によって支えられた経済活動であると言えるでしょう。通常のバブル経済においては、資産価格の上昇を背景にして、活発な投資・消費が行われ実体経済も活性化する傾向があります。しかし、この活性化は資産価格上昇を合理化するほどの水準にはなりません。
実体経済の成長で維持できない資産価格であるので、中身のない資産上昇分はいずれ実体経済との食い違いを解消しなければならないのです。多くの場合はそれまで投機を支えていた何らかの期待・神話の崩壊、政策対応などによる合理的資産価格の低下などを引き金にして、投機集中が終息し資産価格が下落することで解消されます。もともと価格上昇を前提に形成された資産価格であるため、価格下落が始まると急速にバブル経済は収縮します。これがバブルの崩壊であり日本のバブルの崩壊もこのようにして怒りました。
バブルの崩壊は、不良債権問題の発生を大量に伴います。これは、もともとバブル期の資産価格の上昇が、返済可能な水準を越えて膨張した負債を内包していたためである。バブル崩壊で資産価格が下落すると、残された負債の返済による貸借対照表の調整は投資の停滞をもたらすことになるのです。
こうしてバブル経済が実体経済へ好影響を与えていたのと同じく、バブル崩壊は実体経済に大きな打撃を与えることになります。日本の経済はこうして停滞をはじめ失われた10年と例えられるほどの痛手を負いました。現在はアメリカの不動産バブルが引き金となって100年に一度の大恐慌が始まっています。
日本は一番被害額が少ないから大丈夫という楽観的な意見も多数ありますが、日本は自分たちでおこしたバブルの被害から完全に立ち直っていないので、これから相当苦労することになるでしょう。それに加え日本は経済は一流ですが、政治が動物園なので政治に足を引っぱられること注意しなくてはなりません。